理論:静電気:クーロンの法則、電界強度
解説(a)
点Cに電荷を置いた場合:
Qa はプラス電荷、Qb はマイナス電荷で大きさは同じ。点Cに置いたプラス電荷q0 にはたらく力を合成すると正三角形になるので、q0 にはたらく合成力Fc は個々にはたらく力と同じ。
点Dに電荷を置いた場合:
プラス電荷q0 にはたらく力は、直線上の合成になる。Qa からの反発力と Qb からの吸引力は同じ向きの同じ大きさなので、q0 にはたらく合成力Fd は個々にはたらく力の2倍。
解説(b)
(a) の点Cではたらいていた力Fc と、電解強度Eによる力との合成。(a) でFc が底辺の方向とわかったので、Eと直線上の合成になる。
Eは q0=1 である場合の力なので、q0 が値をもつ場合はFce=q0*E。題意よりFc とFce は逆向きなので、合成は引き算。
補足
電解強度、電界について:
電解強度もクーロン力も同じ「力」だがこの違いが直感的にわかりにくく混同しやすいと思う。このわかりにくさは、「電界」というものが後付けでできた概念だかららしい。
「電界」が考えられる前、クーロン力が電荷に比例することがわかっていたが、それを関係式にあらわせなかったので、後から「電界」を設定することで F=qE という比例式をつくったという。(下↓のYouTube動画を参照)
この動画は受験勉強中に見たのだが、難しくて困っていたところを助けられた。「電界」の成り立ちについての説明は、電験三種関係のチャンネルでは見たことがなかったので、こういった高校物理のチャンネルもおすすめ。
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